植物の育種
(Breeding plants)
育種(Breeding)では、ランダムな変動を使って親(parents)から新しい子孫(offspring)を作り出します。ある植物を作り上げている400余りのパラメータのうち、約350が数値のパラメータです。私たちは、これらの数値のパラメータにランダムな変動を加えて何が起こるかを見ると面白いことになるだろうな、と早いころから思っていました。それは一種の擬似的な進化の過程になるだろうと…。育種の各世代(generation)で、最も面白そうな植物を選抜して、さらにそれを育成していくと、今までに見たこともない、美しくて、想像力に富んだ植物たちを作り出すことになるだろう。ここでの育種は、植物学的な正確さを欠くかもしれないが、驚くような外見の植物を作り出すだろう。…と。
育種作業は次のように行なわれます
(Breeding works by)
- 変異(Mutation):育成される子ども達の各パラメータ値は、(一つないし二つの親に由来する)親の値を中央値とするつりがね型の(bell-shaped)正規分布からランダムに選択されます。変異幅が大きいほど、正規分布の標準偏差は大きくなるので、多様性が増すことになります。
- 混ぜ合わせ(Blending):変異分布の中央値は、一つの親に由来するパラメータ値か、ないし、二つの親に由来するパラメータの加重平均値のどちらかです。二つの親を使う場合は、二つの親に由来するパラメータ値の間に重みをつけて混ぜ合わせて使うことができます。
重要: 育種ウィンドウ内の植物は、植物ファイルと共に保存されることはありません。プログラムの終了と共に失われます。育成した植物を保存しておきたいなら、保存したい植物をメインウィンドウへとドラッグ、コピーして植物ファイルとして保存します。
さらに詳しいことは次のページを見てください。
一つの親から育種する
(Breeding from one parent)
二つの親から育種する
(Breeding from two parents)
育種ウィンドウから育種植物を持ち出す
(Taking a breeder plant out of the breeder)
育種植物の置き換え
(Replacing breeder plants)
育種の世代の削除
(Deleting breeder generations)
育種植物の年齢を変更する
(Changing the age of breeder plants)
育種ウィンドウを使う上での一般的なTips
(General tips on using the breeder)
- 育種ウィンドウで新規の世代を作成するのに時間が長くかかりすぎるようなら、植物部分の最大数を減らすとよいかもしれません。育種ウィンドウで植物を生成する場合、この植物部分の最大数を超える部分数を持つ植物は切り捨てられます。あなたのコンピュータの処理速度(とあなたの忍耐)に相談しながら、この数値を1000〜10万の間に設定します(千単位での設定になります)。育種の終了までに長い時間がかかるようなら、この値を小さくしてやります。植物部分の最大数を変更するには、育種ウィンドウのメニューのオプション(Options)から詳細なオプション(More Options)を選択して、表示されるウィンドウの一般(General)タブをクリック、各植物の最大パーツ数(Maximum parts per breeder plant)の数値を変更します。
- 育種ウィンドウで、何も描かれない植物ができることがあります。通常、そうした植物は、パラメータのいくつかが0になってしまっています。何も描かれない植物は放って置いて、それを元に育種しないで下さい(それを元に育種したとしても、おそらくさらなる空白の植物の山が築かれるだけでしょう)。