節間パラメータ(Internode parameters)

節間セクションのパラメータは、節間がどんなふうに生成、成長、描画されるかを指定するものです。節間パラメータは、植物の姿形を決定するのにとても大きな役割を演じます。

最初の節間の曲がり具合指数、最初以外の節間の曲がり具合指数
(Curving index for first internode, for all internodes but first)

PlantStudioは、重力の効果をシミュレートしないので、節間の曲がり具合をこちらから指定してやる必要があります。通常、最初の節間は植物全体の重量をうけとめる部分なので、他の節間よりも固くなっています。それで、最初の節間の曲がり具合指数のみ単独に指定できるようにしています。曲がり具合指数は、0から100 の間で指定しますが、だいたい50%を超えると、まともでない現実味のない外観になります。

最適生体量時の長さ、最適生体量時の太さ
(Length at optimal biomass, Width at optimal biomass)

これらの値が大きすぎるのではないかとか、描画中の植物でそれらの値が正しいものかどうかとか、気にする必要はありません。植物をリサイズすることが可能なので(また、全描画領域で拡大/縮小できるので)、これらの値は、同じ植物中のほかの値との相対値としての意味しかありません。

最終最適生体量(Optimal final biomass)、
分裂組織を形成する最小/最大日数
(Minimum/maximum days for meristem to create)、
生成するのに必要な最適生体量の最小割合
(Minimum fraction of optimal biomass needed to create)、
成長の最小/最大日数(Minimum/maximum days to grow)

成長にかかわるパラメータで共通のもの(A common suite of parameters for growth)のセクションをご覧下さい。

とう立ちの長さ(Length increase due to bolting)、
とう立ちの日数(Days to bolt)

節間が他の植物部分と異なる点のひとつには、節間がとう立ち(bolt:薹立ち{とうだち}、抽薹{ちゅうだい}、薹は苔とも)することがあげられます。とう立ちとは、多くの越年生植物に見られる現象で、初年度はロゼッタを形成し、その後、受粉目指してその大きくなった花房を上方へ押し上げるように伸張させることをいいます。とう立ちのシミュレートは、元の長さの倍数を指定して、各節間の長さを直線的に増加さることで行なわれます。例えば、ある越年生の植物の節間は、とう立ちの間に長さにして約30倍にも増加します。とう立ちは、生殖成長の開始と同時にスタートします。 また、とう立ちの速度(訳注:とう立ちの日数)を設定して、とう立ちの速度(bolting speed)を制御できます。