チュートリアル:植物のパラメータの変更
(Tutorial Lesson: Changing plant parameters)
このレッスンでは、メインウィンドウのパラメータ(Parameters)パネルを使って、いくつかの植物パラメータを変更してみましょう。
前のレッスンのファイルを開く
(Open the file from the previous lesson)
あなたがまだ前のレッスンをおこなっていないなら、PlantStudio のインストールディレクトリ内にある Tutorial Lesson - Editing and Viewing Plants.pla という名前のファイルを開いてください。既にもう前のレッスンを終えていて、しかしそこで作成したファイルはもう閉じてしまった、ということなら、そのファイルを開いてください。どちらの場合でも、描画エリアに3本の Black-eyed Susans が表示されるでしょう。
植物を一つ一つ見る
(Look at one plant)
3本の植物を全て選択して、それらのパラメータをいっぺんに変更することもできるのですが、この機会に PlantStudio の別の機能を学んでみましょう。
- オリジナルの Black-eyed Susan を一つだけ選択します(コピーしたほうは選択しません)。
[3本全てがもう選択されているようなら、まず、それら全て以外の場所をクリックして、選択を解除します。選択の操作は、描画エリア内あるいは植物リスト内のどちらでもできることを覚えておいてください。] - 植物の上にあるツールバーへ移動し、フォーカス植物のみを表示(Show only focused plant)
ボタンをクリックします。選択した植物以外の植物が表示されなくなりました。
- 描画エリアを左側に(Drawing area on side)
をクリックします。メインウィンドウで表示エリアの配置換えが起こり、植物は左サイドに、植物リストとフォーカスパネルは右側に表示されるようになります。こうすると植物を大きく表示できて、パラメータの操作をするのに都合がいいのです。
- 植物リストとフォーカスパネルの間にある分割線
をドラッグしてフォーカスパネルの高さを調節します。
- 描画窓に合わせる(Scale to Fit)をクリックして、植物を大きく表示します。
パラメータを見る
(Look at the parameters)
パラメータを眺めてみましょう。
- パラメータ(Parameters)タブをクリックします。パラメータパネルは大まかに、2つのパートに分かれています。ドロップダウンリストのパートとパラメータのパートです。ひとつの植物を作り上げている400強のパラメータは、ここで見るようなセクションに分類されています。
- おそらく今は、全般パラメータ(General parameters)パラメータセクションが選択されているでしょう。ドロップダウンリストからいくつか他のセクションを選択してどんなことが起こるか見てみましょう。
- セクションのドロップダウンリストの下にある、小さなパネルが集まった部分は、パラメータパネル(parameter panels)と呼ばれます。そこの左サイドにある青色三角アイコン
をクリックしてパネルを開くことができます。いくつかパラメータパネルを開いたり閉じたりしてみましょう。
- もう気づいていることと思いますが、パラメータパネル上にマウスカーソルを当ててしばらくすると、そのパラメータについてのヒントが表示されます。
[パラメータヒントが表示されないようなら、メニューのオプション(Options)からヒント(Hints)>パラメータヒントを表示(Show Parameter Hints)をクリックします。]
パラメータのヘルプを表示/パラメータパネルの使い方ヘルプを表示
(Get help on parameters and parameter panels)
- あるセクションのパラメータ上で右クリックして表示されるポップアップメニューからこのセクションのヘルプを開く(Go to Help for This Parameter Section)を選択すると、そのパラメータセクションのヘルプが開きます。気の済むまで試してください。ただし次の点に注意してください。ヘルプを開いた状態でこれをおこなった時には、元のヘルプページに戻るのに、ヘルプウィンドウの戻る(Back)ボタンを 二度 クリックする必要があります。例えば、このチュートリアルヘルプのページを表示した状態で、これをおこなったなら、元のチュートリアルに戻るのに、戻るボタンを2度クリックしてやります。
- パラメータパネル上で右クリックして表示されるポップアップメニューからこのパネルのヘルプを開く(Go to Help for This Type of Parameter Panel)を選択すると、そのタイプのパラメータパネルの使い方のヘルプが開きます。この場合も同じ点に注意してください。その点に注意して好きなだけ試してください。
パラメータをいくつか変更してみる
(Change some parameters)
- いろいろ試してみましたか? さて、そろそろ次へ進みましょう。ドロップダウンリストのパラメータセクションからPrimary inflorescences(一次花房)を選択します。
- ここで2、3の小さな変更をおこなって、植物の見栄えをよりよくしてみます。Architecture(設計)とかかれた濃い色のパネルがあるでしょう。これは、ヘッダパネル(header panel)と呼ばれるものです。右向き青色三角
をクリックすると、このヘッダパネルの下に続く全てのパネルが開きます。
- Architecture(設計)ヘッダの下にあるいくつかのパラメータを見ていくことにします。Number of flowers on main branch(主枝上の花の数)パネルで、青色のスライダーをクリックしてそのまま右方向へずっとドラッグし、30にします。植物が描きなおされ、花の数が増えたでしょう。スライダーをドラッグした時は、マウスボタンを緩めてから、その効果が植物にあらわれる、ということを覚えておいてください。
- 実のところ、ここではキク科の花を作っているのですが、そのシミュレートは実際には正確ではありません。キク科の花房(頭状花序)は、花の内部とその周縁の両方に花を持っています。内部の花は、盤状花(disk flower:中心花、管状花(tubular flower)ともいう)といい、周縁の花は、周辺花(ray flower:舌状花(ligulate flower)ともいう)と呼ばれます。しかし、周辺花のみシミュレートされ、中心花はとても小さいのでシミュレートしていません。わかっているとは思いますがまあそういうことです。
- さて、Green-eyed Susan(緑色の目のスーザン)を Black-eyed Susan(黒い目のスーザン)にしてやりましょう。パラメータパネルを下にたどって、Pedicel color(小花柄の色)とあるパラメータを見つけてください。小花柄(pedicel)というのは、花の根元の小さな柄の部分で、ここで花房と繋がります。ここでの頭状花の単純化されたモデルでは、中央部分が小花柄です。赤のスライダー("r" のスライダー)を右に動かして、小花柄の色を暖かい濃い目の茶色にします。Black-eyed Susan らしく見えるようになったでしょうか。
- もうひとつ変更をおこないましょう。花が広がりすぎているので、もう少し小さくまとめます。Architecture(設計)パネルの下向き青色三角
をクリックしてこのパネルを閉じます。次に、スクロールダウンしながら、Size(サイズ)と書かれたヘッダパネルを探します。見つかったらその右向き青色三角
をクリックして開きます。このグループのパラメータからPedicel (flower stalk) length(花柄/小花柄(花の柄)の長さ)を探してください。スライダーをクリックしてそれを選択状態にしてから、キーボードの左向き矢印キー(←)を使って小花柄の長さを小さくします。花を見てその効果を確認しながら調整できます。花の中央部がちょうどよいサイズになるまで矢印キーを使ってスライダーを調整します。
コピーされた植物を新しいコピーと置き換え
(Replace the copied plants with new copies)
コピーの元になった植物を変更しました。しかし、コピーされたほうの植物がこれに同期して変更されることはありません。コピーされたほうも修正してみましょう。
- まず最初に、全ての植物を表示する設定に戻しましょう。描画エリアを上部に(Drawing area on top)
ボタンをクリックします。
- すべての植物を表示する(Show all plants)
ボタンをクリックします。以前からの2つのコピーが表示されますが、たぶんとても小さいです。
- 分割線(splitter line)
を下方向にドラッグしてから、描画窓に合わせる(Scale to Fit)をクリックすると、植物が描画エリアいっぱいのサイズになります。
- それらのコピーを改良した方に置き換えましょう。2つのコピーを選択してから、Deleteキーを押します。2ついっぺんに削除することもできるし、一つ一つ別々に削除することもできます。
[それら植物を選択できないような場合には、選択/移動(Select/drag)モードになっているか確認してください。]
- 新しくしたコピーを作るにはいくつか方法がありますが、今回はクリップボードを使ってみましょう。ひとつ残っていたオリジナルとなる植物を選択して、メニューの編集(Edit)からコピー(Copy)を選択、つづいて貼り付け(Paste)を選択します。植物がもうひとつ現れたでしょうか。その植物をオリジナルの植物の隣にドラッグします。もう一度貼り付けをおこない、あわせて3つの植物が表示されることになりました。
ファイルの保存
(Save your file)
ファイルを保存して次のレッスンで使いましょう。メニューのファイル(File)から名前を付けて保存(Save as)を選択、保存先をしていてから、My tutorial - Changing parameters.pla という名前で保存します。