Painter のイメージホースノズルを作る
(Making a Painter Image Hose Nozzle)
Painter にはイメージホースノズル(Image Hose Nozzle)と呼ばれる機能があって(バージョン3.0以降)、画像上にビットマップを「ペイント」する(次々とはんこを押すように配置していく)ことができます。Painter では、ペイントに用いる複数のビットマップを「ノズル(nozzles)」に格納します。PlantStudio は、あなたの作成した植物を Painter のノズルにする手助けをします。
PlantStudio から Painter のノズルを作る過程は、完全に自動化されているわけではなく、Painter の若干の知識が必要になります。また、ここで記していることが、あなたの Painter のバージョンで全て正しくはないかもしれません。ここで記していることがあなたの Painter にあてはまらないようなら、あなたの Painter のドキュメントをチェックしてみてください。
ステップ1:PlantStudio でノズル用のビットマップを作る
(Step 1: Make the nozzle bitmap file in PlantStudio)
- ノズルに含めたい植物たちを、PlantStudio のメインウィンドウで選択します。
- メニューのファイル(File)>エクスポート(Export)>Nozzle/Tube Bitmap 形式に(Nozzle/Tube Bitmap)を選択します。ノズル/チューブ用ビットマップの保存(Save Nozzle/Tube Bitmap)ウィンドウが現れます。
- まず最初に、どの植物をノズルに使いたいのか−−選択されたもののみ(ones you already selected)、表示設定のみののみ(all visible plants)、隠す設定のものも含めて全て(all the plants in the open plant file)、のうちから選択します。
- 植物の画像に用いる解像度(resolution)と色深度(color depth)を選択します。ウィンドウ下部に表示されるファイルサイズに注目してください。
- 植物の背景の色を選択します。植物のどこにも使われていない色を指定します。通常は黒のままでよいでしょう。使用する植物のどこかに黒が使われているなら、植物に使われていない別の色、例えば白などに変更します。
- ウィンドウ下部にアイテム数とノズルセルサイズが表示されます。Painter にインポートする際に、これらの情報が必要になります。しかし、PlantStudio では、それらの情報を用いてこれから作成するファイル名をつけるので、あなたがそれをメモしておかなくても構いません。
- 保存(Save)をクリックします。作成されるビットマップファイルの保存先を指定します。ファイル名を変更してはいけません。ファイル名の情報が Painter 側で必要になるからです。
ステップ2:Painter で植物を選択し、RIFファイルで保存する
(Step 2: Select the plants in Painter and save as a RIF file)
- Painter を開き、メニューのファイル(File)から開く(Open)を選択、先に保存したビットマップファイルを指定します。黒を背景とした植物たちが表示されるでしょう。
- 全ての植物を選択していきます(ここがもっとも難しい所です)。Painter の色選択(Color Select)またはマジックワンド(Magic Wand)を使って画像の黒でない部分を全て選択します。これらの機能の使い方は、Painter のヘルプを見てください。小さなスポットや薄い部分が残っていないか良く見て、全ての植物が選択されていることを確認します。最初に黒い部分全体を選択してから、選択領域を反転すると簡単ですよ。
- 各植物が選択されて、選択領域の周りにマーキー(marquee:選択領域の境界に表示されるチカチカしている点線)が表示されているでしょう。Painter のメニューのファイル(File)から別名で保存(Save As)を選択します。Painter RIF ファイルとして保存します。ファイル名は変更せず、PlantStudio で保存したビットマップファイルと同じ名前にします。しつこいようですが、ファイル名を変更してはいけません。後で必要になります。
- ファイルを閉じてはいけません。Painter でそれを開いたままにして置きます。
ステップ3:Painter にノズルを読み込む
(Step 3: Load the nozzle in Painter)
- Painter の Brushesウィンドウで、Nozzle menuからLoad Nozzleを選びます。先ほど保存したノズルRIFファイルを指定します。ノズル定義ウィンドウが現れます。(訳注:ver9ではツールボックスのノズルセレクタからノズルの読み込み)
- さて、ファイル名にある数字を使う時がやってまいりました。ノズル定義ウィンドウを動かして、先ほど開いたままにしておいたノズルファイルを表示ているウィンドウのタイトルバーを見えるようにします。ファイル名が例えば「nozzle1 117x160x4.RIF」とか読み取れると思います。
- ノズル定義ウィンドウの「アイテムの幅(Item width)」に、ファイル名の最初の数字を記入、2番目の数字を「アイテムの高さ(Item height)」に、3番目の数字を「ランク1〜アイテム数(Rank 1 items)」の数字として記入します。上のファイル名の例でいえば、117、160、4 と記入することになります。通常、「アイテムの高さ(Item height)」を変更する必要はありません。なぜなら、PlantStudio は、植物を横一列に書き出しているからです。
- OKをクリックします。このウィンドウは終了し、そして何も起こらなければ、おめでとうございます、うまくいったということです。Painter が何か警告を出すようなら、記入した数字をチェックして再チャレンジしてください。
ステップ4:Painter でノズルを使う
(Step 4: Use the nozzle in Painter)
- 新規に Painter のファイルを開いてノズルを試して見ましょう。一面に散布するのに十分な大きさに設定します。
- ブラシウィンドウで、イメージホースブラシを選択。(訳注:ver 9 でブラシセレクタ)。
- ツールウィンドウで、ブラシツールを選択。
- 画面上にペイントしてみましょう。ノズルウィンドウの大きさ(Scale)スライダー)を使って植物の大きさを変更できます。
ステップ5:Painter のノズルライブラリにノズルを保存
(Step 5: Save the nozzle in the Painter nozzle library)
- 新規のノズルをノズルライブラリに保存しないて Painter を終了すると、そのノズルは破棄されます。
- Painter のブラシウィンドウのメニューのNozzleからAdd Nozzle To Library を選択します。(訳注:ver 9 ではツールボックスのノズルセレクタからノズルをライブラリに追加)。
- ノズルの名前を入力します。
- Painter の nozzle mover を使えば、後からそのノズルを削除することができます。
ノズルの作成と使用のTips
(Tips on making and using nozzles)
- ノズルウィンドウの大きさ(Scale)スライダーを調節することで、Painter で描き出される植物の大きさを変更できます(ノズルウィンドウをひらくにはブラシウィンドウのNozzle menuからNozzlesを選びます)。
- Painter のノズルライブラリにたくさんのノズルがあると、読み込みに時間がかかり、ノズルファイルが大きくなります。使わなくなったノズルは、Painter の nozzle mover を用いて削除しましょう。
- このパージョンの PlantStudio は、Painter のノズルの Rank 1 のみを作成できます。描画順序(drawing order)をアレンジして(例えば、サイズとか色の順序をアレンジして)Rank 2 や Rank 3 のノズルを自分で作成することもできます。Painter のノズル定義ウィンドウで Rank 1 と Renk 2 の入力するアイテム数を変更することになるでしょう(また、PlantStudio がそれについて何か言うのを無視することになるでしょう)。Renk 2 や Rank 3 のノズルがどんな働きをするのかについては、Painter のドキュメントを見てください。
- ノズルを作成してから、そのノズルファイルのファイル名を変更してしまったり(変更しないことをお勧めします)、あるいは、他の理由で大切な数字を失ってしまったような場合でも、あせることはありません。まず、ノズルファイルにいくつ植物が含まれているかを数えます。次に、Painter のノズル定義ウィンドウの「アイテムの幅(Item width)」に表示されている値(これがトータル幅になります)をアイテム数(先に数えた植物数)で割ります。割った答えの値を「アイテムの幅(Item width)」に入力します。
- ノズルの植物が掠れたり薄かったりするなら、(上記のステップ2で)選択をする際に、十分なピクセル(ないし、十分な不透明度)を選択しなかったのでしょう。より大きな色幅を使い、フェザー(feathering:周囲のぼかし?)を小さくしてください。
- Painter にノズルファイルを2度目に読み込む場合、Painter は、親切にもセルサイズとかの数値をもう一度入力することを求めません。これは通常素敵なことなのですが、もしも1回目の読み込みの時に間違うと、2度目のチャンスがないことに成ります。ファイルを開いて別名で保存してから再トライしなければなりません。