描画オプションを変更する
(Changing drawing options)
PlantStudio は、植物をどのように取り扱うかによって、描画の速度を早くすることもできるし、速度を犠牲にしても詳細に描くこともできます。メニューのオプション(Options)から選択します。
- 描画法(Draw Using)>ボックス(Bounding Boxes):再整形、回転を行なっているなら、反応が素早いほうが良いでしょう。このオプションでは、葉や花びらなど植物上の3Dオブジェクト(3D objects)を、それらがあるべき場所に描かれた単純なボックスとして、描画します。
- 描画法(Draw Using)>ワイヤーフレーム(Wire Frames):ひとつの植物のパラメータを変更したり、複数の植物をランダム化したりするような場合、バラメータの変更がどんな効果をもたらしているのかもっと視覚的に詳細に見たいと思うでしょう。このオプションは、3Dオブジェクトをワイヤーフレームの構造物として描きます。
- 描画法(Draw Using)>ソリッド(Solids):2D画像をエクスポートしようと準備しているところならば、最大限詳細に表示し、得られる画像がどんなものか正確に見てみたいでしょう。このオプションは、3Dオブジェクトをソリッド(solid:中身の詰まった)の構造物として描きます。
- 描画法(Draw Using)>カスタム(Custom):PlantStudio の描画オプションを自身で制御して、特殊な見た目の効果を作り出したいと、時には思うことでしょう。
メニューのオプション(Options)で、3つの描画オプションのセット(描画法(Draw Using)を選択し、それから、ボックス(Bounding Boxes)、ワイヤーフレーム(Wire Frames)、ソリッド(Solids)、を選択)、を選択できます。あるいは、描画オプションを自分で設定することもできます。描画法(Draw Using)>カスタム(Custom)メニュー項目を選択すると、カスタム描画オプション(Custom Drawing Options)ウィンドウが表示され、そのウィンドウ内で個々のカスタム描画オプションを変更できます。このウィンドウは、環境設定ウィンドウから開くこともできます(メニューの編集(Edit)から環境設定(Preference)を選択します)。
カスタム描画オプションは次のようになっています。
(The custom drawing options are)
- 茎を描く(Draw stems):このオプションは通常オンにしておいてください。オフにすると、茎を描かなくなり、描かれるのは、空中に浮かんだ3Dオブジェクトということになります。茎を描かなくする理由はないけれど、ちょっとおもしろい効果が作り出されます。
- 3D部品を描く(Draw 3D objects):通常このオフションはオンにしておいてください。一時的にオフにして、茎だけ描くようにすることができます。
- 3D部品をボックスのみで描く(Draw 3D object bounding boxes only):描画時間の約90%が3Dオブジェクトの描画で費やされます。それで、3Dオブジェクトを2つの三角形で描くようにして、その複雑さを軽減してやれば、植物の描画がとても早くなり、植物をくるくる動かすような場合に役立ちます。
- ポリゴンを塗りつぶす(Fill polygons):このボックスのチェックをはずすと、植物はワイヤーフレームで描かれます。ポリゴンを塗りつぶさないことで、描画がわずかに早くなります。
- ポリゴン間の線を描画(Draw lines between polygons):3Dオブジェクトのポリゴン間の線は、葉脈と同じものではありません。しかし、それらは葉脈っぽく見えるし、本物の影がない状況では、この線があると葉が少しは立体的に見えるのです。
- 線の濃さ(Line contrast index):3Dオブジェクトのポリゴン間の線を描く場合、線の濃さを0(線がないのと同じ)から10(最大の濃さ)の間で設定できます。濃さ(contrast)を高くすればするほど、暗く目立つ線になります。3か4くらいの低い濃さでよい結果が得られるようです。
- ボリゴンをソート(Sort polygons):このボックスにチェックを入れると、描画時に、すべての植物の全てのポリゴンが、後から前へとソートされます。ソートしないと、その植物を描画する時に、単純にポリゴンがでてくる順に描かれていくことになるでしょう。ポリゴンをソートすると時間が少しかかるようになりますが、少しは現実感のある見た目になります。
- 3D部品ごとにポリゴンをソート(Sort 3D objects as one item):このボックスにチェックすると、全てのポリゴンをソートする時に、各3Dオブジェクトに含まれる全てのポリゴンをひとつのまとまりとしてソートします。ポリゴンをソート(Sort polygons)オプションをオンにしていて、さらにこのオプションもオンにすると、通常、見た目は最高のものになるでしょう。しかし、単なるソートよりもさらに時間がかかるでしょう。
これらの「描画オプション」はいつ適用されるのか? PlantStudio 内のスクリーンに描画する時(あたりまえだけど…)、2D画像をコピー、保存、印刷する時、ニ適用されます。しかし、3Dの植物モデルを書き出す時には、適用されません。この場合、全ての茎と3Dオブジェクトが書き出され、全てのポリゴンが塗りつぶされます。ポリゴン間の線や、ソートの必要はありません。