花のパラメータ(高度な設定)
(Advanced flower parameters)

一次花(高度な設定)セクションのパラメータは、簡潔に一次花セクションにまとめてもいいのですが、パラメータがやたら多いですし、さらにそれらのパラメータがすべての植物に必要とは限らないので、高度な設定(advanced)として分けてあります。これらのパラメータは、一部の花だけが持つような花のオプション部分を扱うものです。花の部分のすべてを持つ花を PlantStudio が描くとこんな感じになります:


[訳注: めしべ(pistil)とおしべ(stamens)、
5重の花びら(five rows of petals)、 がく片(sepals)]

すべての花の部分を備えた二次花を PlantStudio が描くと、こんな感じです:


[訳注:雄しべ(stamens)、花弁(petals)、がく片(sepals)]

二次花のパラメータは少ないので、「高度な設定(advanced)」はありません。

雌しべ
(Pistils)

雌しべ(Pistiles:雌蕊、しずい)は、花の雌性器官です。雌しべは一次花のみにあります。各雌しべは、花柱(style)(軸の部分)と、花粉が付着する柱頭(stigma)から構成されます。子房(ovaries)は花柱の基部にあります(描画しません)。PlantStudio で実や芽を描く場合と同じように、部品として用いる3Dオブジェクトを回転させながらいくつか配置して、中身が詰まったように見えるオブジェクトを作成することで、柱頭を描くことができます。

雄しべ
(Stamens)

雄しべ(stamens:雄蕊、ゆうずい)は、花の雄性器官です。一次花、二次花ともに雄しべを持つことができます。花糸(filament)(stalk)と花粉(pollen)を保持する葯(anther)から構成されます。雌しべの場合と同様、3Dオブジェクトを部品として使って、葯を丸い物体として作ることができます。

花弁の第2列目、第3列目、第4列目、第5列目
(Second, third, fourth, fifth rows of petals)

一次花では、一列目の花弁の後にさらに花びらの列を4列加えることができます。 追加される花弁の列は、第1列目と正確に 同じやり方で描かれます。ただし、通常は一次花(Primary flowers)のパラメータの値[高度な設定:○列目の花弁と主茎とで作る角度(advanced: Angle between ○-row petals and main stem )](○は列の番号)を増加させながら配列していくことで、花びらが優雅に開いていくように描いたりすることになるでしょう。

花弁が5列あることを利用して、例えば蘭の花(orchids)のような対称的でない花弁の花を作ることができます。各列に1枚ないし2枚の花弁を配し、回転パラメータで花弁の位置を調整します。

がく片
(Sepals)

がく片(sepals)は、外側を蓋う構造物です。いくつかの植物で見ることができます。がく片は通常緑色ですが、場合によっては、明るく色づいて、花弁のように見えることもあります。ある種の花では、がく片の下に球状の部分(bulb)があります。がく片を用いてこの球状の部分を描くことができます。がく片をアーチ上に並べて丸い構造物を作ります(この場合、第5列目の花弁をがく片として用います)。

花芽
(Flower bud)

花の芽を描くことができます。次の3つのやり方があります:一つ目。花は、それに先行する芽がなくてもその植物上に出現できます。二つ目。3Dオブジェクトを用いて(実や葉芽のように丸く回転しながら)異なったステージの芽を描くことができます。三つ目。花の成熟につれてその花が「開花する(open up)」ようにできます。これには通常、数日かかりますが、これを行なうといくつかのおもしろい外観の花を作り出すことができます。