Paint Shop Pro のピクチャーチューブを作る
(Making a Paint Shop Pro Picture Tube)
Plant Shop Pro(versions 5.0 かそれ以降)には、ピクチャーチューブブラシ(Picture Tube brush)と呼ばれる機能があり、これを使って、植物の画像のビットマップを「散布(spray)」することができます。Paint Shop Pro は、「tube files」を使って描き出したビットマップを保持しています。PlantStudioは、作成した植物を使って Paint Shop Pro のピクチャチューブを作成するお手伝いをいたします。
PlantStudio の植物から Paint Shop Pro のピクチャチューブを作成する過程は、完全には自動化されておらず、Paint Shop Pro のいくばくかの知識を必要とします。また、あなたの所有する Paint Shop Pro のバージョンに則して全てを正確に記述することができないかもしれません。ここに記した記述が、あなたの Paint Shop Pro にあてはまらないような場合には、Paint Shop Pro のドキュメントを確認してみてください。
ステップ1:PlantStudio でピクチャチューブ用ビットマップを作成する
(Step 1: Make the picture tube bitmap file in PlantStudio)
- ピクチャーチューブに組み込む予定のひとつないし複数の植物を、PlantStudio のメインウィンドウで選択します。
- メニューのファイル(File)からエクスポート(Export)>ノズル/チューブ用のビットマップ(Nozzle/Tube Bitmap)を選択します。Nozzle/Tube Bitmap ウィンドウが表示されます。
- チューブに用いる植物を決めます。既に選択した植物にするのか、表示されているもののみにするのか、開いている植物ファイルに含まれる全ての植物にするのか、選択します。
- 24ビットの色深度を選択します。Paint Shop Pro では、ピクチャーチューブにその色深度のものを用いるからです。
- 解像度を選択します。ウィンドウ下部に表示されるファイルサイズに注意を払ってください。
- 植物の背景を描くための背景色を選択します。植物のどこにも使われていない色を指定します。通常は黒のままでよいでしょう。使用する植物のどこかに黒が使われているなら、植物に使われていない別の色、例えば白などに変更します。
- ウィンドウ下部にアイテム数とチューブセルサイズが表示されます。アイテム数は後で必要になります。セルサイズは Paint Shop Pro が自身で計出します。
- 保存(Save)をクリックしてから、保存先を指定します。ファイル名に nozzleナントカ とか言う名前が付いていますが、気にしないで下さい。このファイル名は Painter のノズルのためのもので、Paint Shop Pro では意味をもちません。自分の好きな名前に変えても構いません。このファイル名に含まれる情報は、Paint Shop Pro では必要ありません。
ステップ2:Paint Shop Pro で植物を選択して、背景を透明にする。
(Step 2: Select the plants in Paint Shop Pro and clear the background)
- Paint Shop Pro を起動し、保存したビットマップを開きます。
- ツールバーのマジックワンド(Magic Wand)ボタンをクリックします。
- 植物でないどこかをクリックします。植物でない領域の全体が選択されたでしょうか。もしもきれいに選択ができないようなら、下に記したTipsをみるか Paint Shop Pro のヘルプを見てください。
- メニューの選択(Selection)から反転(Invert)を選択します。植物のみが選択された状態になったでしょうか。
- メニューの選択範囲(Selections)からレイヤーに変換(Promote to Layer)を選択して、選択領域のレイヤーを作成します。(24ビットカラーでファイルを保存していない場合、このメニュー項目は利用できません。メニューの色(Colors)から色深度の増加-1600万色(24ビット) (Increase color depth - 16 million colors (24 bit) )を選択します。 )
- レイヤーパレットが開いていないならそれを開きます(メニューの表示(View)からツールバー(Toolbars)を選び、そのリストからレイヤーパレット(Layer Palette)にチェックを入れます)。
- レイヤーパレットで背景(Background)をクリックします。
- メニューのレイヤー(Layers)から削除(Delete)を選択します。背景色が消えて、透過を表す(チェックボード状の)背景を背にして植物が表示されているでしょうか。これがピクチャーチューブになります。
ステップ3:ピクチャチューブの保存
(Step 3: Save the picture tube)
- メニューのファイル(File)から書き出し(Export)>ノズル/チューブ画像(Nozzle/Tube Bitmap)を選択します。表示されたウィンドウで、Cells Acrossエディットボックスに植物の数を入力します。植物の数を忘れてしまったなら、画像中の植物数を数えてください。植物数を間違えて入力すると、植物が断片となってチューブになるでしょう。でも、このあたりはあまり気にせずに。Paint Shop Pro では、この情報値を後から変更することができますから。
- 新規のチューブの名前を入力してOKをクリックします。
- チューブファイルを閉じます。
ステップ4:チューブを使ってみる
(Step 4: Use the tube)
- 何もない新規のイメージを作成します。
- ツールバーからピクチャーチューブ(Picture Tube)ボタンを選択します。
- コントロールパレット(control palette)を表示します(メニューの表示(View)からツールバー(Toolbars)を選択し、リストからコントロールパレット(Contorl Parette) をチェックします)。
- コントロールパレットでドロップダウンリストから使いたいチューブを選択します。
- 画像上にチューブで何か描きます。
- 植物が断片化するようなら、コントロールパレットのオプション(Options)をクリックしてCells Acrossとあるところの数値を正しい植物数に変更します。
ピクチャーチューブの作成と使用のTips
(Tips on making and using picture tubes)
- Paint Shop Pro で描き出される植物の大きさを変更するには、コントロールパネルのScaleスライダーの値を変更します。
- 元の植物画像が大きいと(100×100ピクセルとか)、Paint Shop Pro でマウスを動かしてその植物画を描くのに時間がかかるようになります。植物を大きく描きたいなら、ドラッグして描くのではなくクリックしてひとつずつの植物を描くほうがよいです。スケール(Scale)を小さく設定することもこの問題の解決に役立ちます。
- 植物の画像で、葉と葉の間に背景色の一部が残ってしまっているようならば、チューブの作成で最初に選択を行なった際に、マジックワンドで選択された複数個の領域を合併する必要があったのでしょう。これを行なうには、コントロールパネルの選択領域に追加(Sample Merged)チェックボックスにチェックを入れ、マジックワンドを行ない、それから、選択領域に加えたい異なる内部領域を、Shiftキーを押しながらクリックしていきます。よく見て背景色の領域をすべて選択したら、選択領域を反転して、後は通常どおりの操作を行います(訳注:このあたりの操作よくわかりません。誤訳の可能性あり。原文にあたってください。^^;)。こんなことするのが鬱陶しいというなら、いったん PlantStudio に戻って植物を回転して、離れ小島になる背景色領域をなくしてやれば、こうした問題は起きません。
- チューブを除くには、チューブファイルのことを記述したテキストファイル Tubes.ctl の該当行を除く必要があります。Tubes.ctl は、Paint Shop Pro 5 の Tubesフォルダ内にあります。詳しくは、Paint Shop Pro のヘルプを見てください。
- ピクチャーチューブをインターネット上で配布する場合、Tubes.ctlファイル内の該当行を記したファイルを(その使用法を記したファイルと共に)添付しておくとよいでしょう。誰かがそれをダウンロードして使う場合、簡単に使い始めることができます。