新規3Dオブジェクトの作成例
(An example of creating a new 3D object)

この3Dオブジェクトの作成例では、葉の簡単なスケッチから始まり、作成した葉を植物に取り込むまでを学んでいきます。

ステップ1:葉のアウトラインを描く

  • メモ用紙やコンビュータのお絵かきアプリなどを使って、作ってみたい葉の形のアウトラインを描きます。その葉が平面に押し付けられた様を想像して描いてみてください。

ステップ2:アウトラインを三角形に分割する

  • ここもメモ用紙やコンビュータのお絵かきアプリ上での作業になります。葉のアウトラインを半分に分割し、そこを三角形で分割していきます。葉を曲げる場所を考えながら分割します。曲がって曲線になる部分は、細かく三角を取っていくと、きれいな曲線になります。この図の例では葉の上方左のエリアに細かく三角形を取っています。このあたりで葉にカーブを付けていく予定なのです。

ステップ3:3Dエディタで三角形を作っていく

  • ここから PlantStudio での作業になります。新規の葉を配置しようと思っている植物の葉の3Dオブジェクトパラメータを選択して、そこに表示される葉の画像上でクリックします。
  • 3Dオブジェクト選択ウィンドウが開くので、新規(New)をクリックします。
  • 葉の基部(ここで植物にくっつきます)から始めます。先ほど描いた葉の半分の三角形に合致するように三角を追加します(三角の追加については、3Dオブジェクトへの三角の追加(Adding triangles to a 3D object)を見てください)。いつでも既にある頂点につなげていくのだということを覚えておいてください。
  • 葉の半分の中の三角に色違いのものがあるようなら、それらを裏返します(三角の裏返しについては、3Dオブジェクトの三角の裏返し(Flipping triangles in a 3D object)を見てください)。

ステップ4:鏡像イメージの生成

  • 対称な葉の対称軸上にあるべき点を垂直方向に一直線に並ぶように調整します。完全に真っ直ぐに並ぶようにしてください。
  • 鏡像(Mirror)をクリックします。反対側に鏡像が現れて完全な形の葉になります。
  • 対称軸線上にあるべき点をドラッグしてそれらがきちんとつながっていることを確認してください。もしうまくつながっていないようなら、 アンドゥを用いて(Undoをクリックする)ドラッグを取り消した後、再びアンドゥをして鏡像のイメージを取り消します。対称軸上にあるべき点を正しい位置に修正してから再び鏡像(Mirror)をクリックします。
  • 対称的な葉になりました。しかしまだ平べったいままです。

ステップ5:葉を折り曲げる




  • 頂点をZ軸方向(画面の前後方向)にドラッグしてみましょう。ドラッグモード(Drag mode) を選択して、移動する頂点をポイント、右クリックしながら上下方向にドラッグします。上方向か下方向かは気にしなくてよいです。というのもZ軸の方向は後から逆転できるからです。ビュー(View)パネルでは、操作がわかりやすいような方向に葉を回転して見ることができます。この図では、ひとつのビュー(View)パネルは、葉を下方向から眺めたものを、もうひとつのビューは、葉を横方向から眺めたものを、それぞれ表示しています。葉が自然に曲がっているかどうか確かめてから終了します。
  • Z軸方向でも対称的にするには、3Dオブジェクトの対称な両側の頂点を同じようにドラッグする必要があります。そのため、葉の半分のみを描いた状態で、葉を折り曲げたらどうか、と思うでしょう。しかし、これには、葉全体がどんなふうに見えるかということに関して、もう少し想像力が必要になります。
  • 通常、葉は中央の葉脈があるあたりがへこんでいます。また、葉の最も固い部分(ほとんど曲がりのない部分)が植物に最も近い部分になります。

ステップ6:植物上に配置する

  • 新規に作成した葉が植物の上でどんなふうに見えるのか見てみることにしましょう。OKをクリック、次に適用(Apply)をクリックします。植物を見てください。
  • 葉が逆さまだったり裏返っていたりしたら、3Dオブジェクトエディタに戻って、表裏(Reverse)をクリック、そして再びOK適用(Apply)をクリックします。

この作成例を読み終わったら、PlantStudioでデフォルトで提供されている3Dオブジェクトライブラリを見てみましょう。その3Dオブジェクトをぐるりと回転させて、葉の折れ曲がりや湾曲を作るのにどんなふうに三角を配置すれば自然に見えるのか学びましょう。もちろん、植物の葉は、ひとつとして同じものはないのだけれれども、この単純なシステムでも驚くほどよい結果が得られてしまうのです。