DXFのエクスポート(Exporting to DXF)
DXF(Drawing Interchange Format) ファイル形式は、多くの3Dグラフィックプログラム間でファイルをやり取りするときの標準となっています。PlantStuido は、とても基本的な Version 14 DXF フォーマットでエクスポートしています。このフォーマットでは、ポリゴン(3DFACE entries)のみで植物の記述をしています。
特別なオプション:DXF の色の指定のいろいろ
(Special options: DXF colors are different)
DXF ファイルフォーマットはもともと、AutoCAD の内部フォーマットとして設計されたので、AutoCAD カラーのリスト化されたインデックスで色を指定します。別の言い方をすると、色のレンジ(range:種類?)が限定されているのです。ある3Dプログラムは、RGBカラー(赤緑青の組み合わせの色)も、標準的な AutoCADカラーインデックスも、解することができません。まずRGBカラーで出力してみて、あなたの3Dプログラムで正しく色を読み取れるか試してみてください。もし色がおかしいようなら、AutoCADカラーを用いるようにします。
植物の各部分に使う DXFカラーの指定方法を変更するには
(To change how DXF colors are assigned to plant parts)
- 3Dエクスポートウィンドウの色(Colors)パネルで、「表の面のRGBカラーを使う(use front-face RGB colors)」を選んだ場合、PlantStudio が色を蓄えるのに使っている長整数型(long integer)のRGB値を出力します。
- 「この色を植物の全ての部分に使う(use one color for all plants)」を選んだ場合、植物全体をひとつの色で出力します。「植物の各部のタイプごとに(type of plant part)」グループ化して DXF ファイルを出力している場合であっても、このオプションを選ぶと、インポートした3Dプログラムの側で新たに色を指定することになります。PlantStudio の側で色を指定するよりもインポート先で色を指定したほうが簡単だろうと思われるような場合とか、インポート先で色を指定したほうが幅広い色を使用できると思われるような場合には、このオプションを使用するとよいでしょう。
- 「植物の部位ごとに使う色を指定(use colors based on type of part)」を選んだ場合、植物部分のタイプ(芽、茎、葉、などなど)ごとに異なった色を指定できます。次の点に注意してください。グループ化(Group by)ポックスで全植物(whole plant)を選んでいる場合、このオプションを選択すると、グループ化のオプションは無視され、グループ化が行なわれます。なぜなら、色の設定の側で自動的に新しいグループ化を行なうからです。
DXFファイルフォーマットで植物に使われる色を変更するには
(To change one of the colors used to write out a plant to the DXF file format)
- 3Dエクスポートウィンドウの色(Colors)パネルで、「この色■を植物の全ての部分に使う(color for all plants)」を選択している場合は、色のついた四角■をクリックします。
- 「植物部位ごとに使う色を指定(use colors based on type of plant part)」を選択している場合は、その下の植物各部分のタイプ(植物部位)のリストからどれかひとつを選択してから、色の表示されている部分をクリックします。(訳注:色の表示されている部分をクリックしても、DXFカラーの選択(Choose DXF color)ウィンドウは開きません。リストの行のどこかをダブルクリックすると開くようです。)
あるいは、 - 植物各部分のタイプ(植物部位)のリストからひとつないし複数を選択してから、設定(Set)ボタンをクリックします。(訳注:複数選択は、ShiftキーないしCtrlキーを押しながら行ないます。)
- DXFカラーの選択(Choose DXF color)ウィンドウが表示されるので、色を選択してからOKをクリックします(あるいは、選択する色の上でダブルクリックします)。DXFオプションウィンドウに戻るので、選択した色が、リストの指定した部位に表示されていることを確認してください。
PlantStudio の DXF ファイルの保存と使用に関するTips
- DXFファイルは容量が大きくなりやすいので、複数の植物をひとつのファイルに書き出したり、複雑な植物を書き出したりした場合、20メガバイトとか30メガバイトとかになることもあります。DXF オプションウィンドウには、出力時の最終推定ファイルサイズが表示されますが、この推定値は大まかなものです。DXFファイルを書き出す前に、この最終推定出力容量の少なくとも2倍の空き容量が保存先にあることを確認してください。
- PlantStudio が出力する DXFファイルは、各ポリゴンの記述に 3DFACE entry のみを用いた、とてもシンプルなものです。このことは、インポート先の3Dプログラムにおいて、正しい方向で表示されるとは限らない、ということを意味します。DXFウィンドウの回転(Rotate by)オプション、縮尺(Scale by)オプション、「各植物の現在の位置関係を保持(Translate plants to match window positions:ウィンドウ位置に一致するよう植物を移動)」オプションを用いることで、インポート側の3Dプログラムでよりよい結果が得られるようになるかもしれません。
- DXFファイルフォーマットでは、ポリゴンをグループ化するレイヤーの名前の長さが、16文字までと決められています。このため、たくさんの植物を DXFフォーマットで書き出そうとする場合、各植物の名前を短くしておく必要が出てくるかもしれません。PlantStudio では、DXFファイルに書き出す際に植物の名前の文字数を切り詰めることができるようになっています。
- DXFオプションウィンドウのグループ化設定で「植物の各部ごとに(individual plant part)」オプションを選択している場合、おそらく、インポート先の3Dプログラムは、それを読み込んで表示するのに長い時間を要するでしょう。なぜなら、この設定の場合、数千ものグループができている可能性があるからです。この設定を使用するのは、書き出す植物がとても小さいか、あまり複雑でないような場合にのみにしたほうがよいでしょう。
- DXFフォーマットはあまり効率的なものではないので、3Dプログラムがそれを読み込むのにしばしば時間を要することがあります。ほとんどの3Dプログラムは、PlantStudioが書き出すような大きな DXF ファイルを開くことを想定していないのです。読み込みに時間がかかって、プログラムがハングしているように見えることもあるので、そんな時は、コーヒーでも飲んで植物たちが現れるのをじっくり眺めてやってください。