パラメータ覚え書き:花序のタイプとパラメータ
植物作成ウィザードで植物を作成する場合、ウィザードでの葉序の指定とパラメータの関係は見えやすいのですが、花序とパラメータの関係がわかりずらいのでまとめておきます。植物作成ウィザードにある6つの花序、穂状(spike)、総状(raceme)、円錐(panicle)、散形(umbel)、散房(cluster)、頭状(head)、とパラメータの関係を見てみます。
花序とパラメータの関係
- 穂状花序(spike)と総状花序(raceme)は、二次枝がなく、花房は主枝のみです([花房:二次枝の数(Inflorescence:Number of secondary branches)]パラメータの値が0)。花は花房の主枝に直接つきます(花柄(pedicle)があれば花柄を介して花房の主枝につきます)。花の数は、[花房:主枝上の花の数(Inflorescence:Number of flowers on main branch)]パラメータで設定されています。穂状花序と総状花序の主な違いは、穂状花序では花柄の長さが著しく短い(ないし長さが0)なのに対して、総状花序では花柄を持ちます([花房:花柄/小花柄(花の柄)の長さ(Inflorescence:Pedicel (flower stalk) length)]パラメータ)。
- 散形花序(umbel)と散房花序(cluster)は、花房に二次枝を持ちます([花房:二次枝の数(Inflorescence:Number of secondary branches)]パラメータ)。二次枝の先端にひとつずつ花がつきます([花房:二次枝あたりの花の数(Number of flowers per secondary branch)]パラメータの値が1)。従って、花の数だけ二次枝があります。散形と散房の主な違いは、[花房:(花と花の間の)節間の長さ]パラメータの値の違いにあります。散形の場合、この値が0なのに対し、散房の場合は、ある一定の値を持ちます。散形のようにこの値が0だと、二次枝の長さが0になり、二次枝は描かれません。(描かれないけれども、二次枝の角度の制御などは有効です([花房:花房の主枝と分枝の作る角度(Inflorescence:Angle of inflor. branch with inflor. stem)]パラメータなど))。
- 円錐花序(panicle)は、二次枝をもち([花房:二次枝の数(Inflorescence:Number of secondary branches)]パラメータ)、二次枝上に複数の花をつけます([花房:二次枝あたりの花の数(Number of flowers per secondary branch)]パラメータ)。また、主枝上にも直接複数の花をつけます([花房:主枝上の花の数(Inflorescence:Number of flowers on main branch)]パラメータ)。総状花序と散房花序が一緒になったような花序です。
- 頭状花序(head)は、特殊な花序で、[花房:頭状花序(Inflorescence:Head type (like sunflower)]パラメータで指定します。このパラメータを有効にすると、[花房:花房の主枝と分枝の作る角度(Inflorescence:Angle of inflor. branch with inflor. stem)]パラメータの設定が無効になり、花房の主枝の先端に花柄のついた花が直角を成して放射状に配列されます。言葉で説明してもわかりずらいと思うので、実際にやってみてください。頭状花序の中心部分の花(盤状花、中心花(disk flower)、管状花(tubular flower)ともいう)は、花柄(pedicle)で代用して描かれることになります。ですから、この部分を修正したい時は、花柄(pedicle)に関連したパラメータを調整します([花房:花柄/小花柄の色(Inflorescence:Pedicel color)]パラメータとか[花房:花柄/小花柄(花の柄)の長さ(Inflorescence:Pedicel (flower stalk) length)]パラメータとか)。また、花の数をかなり多くしてやらないとまともな頭状花には見えません([花房:主枝上の花の数(Inflorescence:Number of flowers on main branch)]パラメータ)。